中島建設 株式会社　建築実例詳細　　心を開放する家　大胆なデザインと、住みやすさをつくる技術の融合

　Uさんの家は市街地から程近い坂の途中にあり、豊かな緑に囲まれたロケーション。シンプルで大胆な黒をベースとした外観から玄関に入ると、もう一部屋できる位の広さを贅沢に使った土間が広がる。さらに玄関奥、目線の先には裏手の林を望む窓があり、四季折々の風景を感じることができる。この開放感ある土間は昔ながらの家をイメージした、ご主人お気に入りの場所。さらに玄関の上がり口には床の間風のベンチ。これは中島さんからのアイデアで、実際に暮らしてみると靴を履くときにちょっと腰をかけるのに便利だそうだ。
　Uさんは造成されておらず草が生え放題の土地を見て、「ここで暮らそう」と即決した。周囲は林で緑も多く、風も感じられ、都会のような息苦しさもない。ここでずっと暮らしていく様子が自然に想像できた。
　家を建てるにあたり、開放的なリビングで多くの時間をすごせるように、2階はLDKだけという大胆なデザインにすることになった。LDKはブラッシング加工した床が穏やかな空気感。シンプルに暮らすため、食器棚も大容量のパントリーに収納。また過ごしやすさを追求し、強度の高いSE構法、セルローズファイバーの断熱材、そして風の通りだけでなく、ガスの床暖房の効果で、冬はぽかぽかと気持ちが良かった。
　2階のベランダに通じる窓から見える景色は特別だ。天気が良い日はベランダにベンチを出し、鳥の声を聞きながら春は新緑を、秋は紅葉を眺め、四季折々の風景を味わう。こんな贅沢がUさんの家に存在する。