株式会社 ツカサ工務店 　建築実例詳細　　豊かな日常

外貼り断熱の家を体感したTさんご夫婦は、心地良い空間を守る家が必要だと考え、ホームページや見学会で家づくりについて自ら研究した。その中で、過剰な機械や設備を置かず自然の力を利用するWB工法に行きついた。偶然にも奥さまが「ツカサ工務店」で建てたWB工法の家に住む知り合いから直接、その良さを聞いていたのも後押しになった。
　心地良い空間のためには、使い勝手もよく、楽に過ごせる家がいい。そう思ったご夫婦は平屋の家を選択。ボローニャブラウンの瓦が目を魅く三角屋根と手塗りの白い外壁は、和の趣も感じさせつつも、ヨーロッパのかわいらしい一軒家を彷彿とさせる。
　そして「仕事から帰ったら、まずはお風呂で汗を流したい」と言うご主人。「キッチン、洗面脱衣所、バスルームを一直線で動けるようにしたい」という奥様。それぞれの要望が叶うよう何度も図面をやり取りをした結果、個性的で機能的な間取りになった。玄関扉を開けると長い土間が続く。土間の奥はキッチンに続く勝手口になっており、ご主人は仕事から帰ると勝手口からキッチンを通り、浴室に直行できる。キッチンから洗面脱衣所、バスルームは引き戸を解放すれば、一直線の導線となっている。仕事の疲れも流すバスルームは、足が伸ばせる人造大理石のバスタブを使用。ショールームに何度も足を運び、その感触をしっかり確かめたお気に入りだ。またこの水周りは、家族の一員のワンちゃんの居場所となっており、手入れしやすいようタイル貼りの床を採用している。
　リビングの床は浮造りの無垢材で、素足に触れる感触が心地良い。寒がりの奥さまのため、大気中の熱を利用したヒートポンプ式の床暖房を取り入れ、冬の足先の冷えも軽減。エアコンを使う機会も以前のアパートに比べて減ったという。快適に暮らす本物の家づくりを目指した自慢の家は、シンプルながら、暮らす人が幸せになるエッセンスをふんだんに盛り込んだ贅沢な空間になっている。