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間取り・見積書・契約書 押さえておきたいチェックポイント

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家づくりのイメージが固まり、土地が決まったらいよいよ本格的な家づくりスタート!間取り・見積書を検討し、依頼先を決める最大の悩み所であり、ここでの判断が成功の鍵を握る。大満足の家にするために押さえておきたいポイントを見ていこう。

会社検討から契約までの流れは?

土地のめどが付いたら、次は間取りプランと見積もりの検討を始めよう。自分たちの思いを実現してくれそうな住宅会社に、希望する予算や叶えたい要望を揃えて提出し、同じ条件で作成された間取りと見積もりを比較することで、最終的に建築を依頼する会社を決めていこう。

STEP.1 依頼先を絞り込み プラン・見積書を依頼する
依頼したい住宅会社を数社に絞り込み、それぞれの会社に予算や要望を伝えて間取りプランと見積書を出してくれるよう依頼しよう。建築士は実際に土地を見に行き、日当たりや風向き、周辺環境等をチェックした上で、その土地に合わせたプランを作成する。

STEP.2 プラン・見積書を検討し依頼先を決める
提案プランと見積書をもらったら、内容を比較検討する。同じ要望を伝えても会社によって出てくるプランは違う。自分たちの思いをどう形にしているかや希望する内容になっているか、予算内に収まっているかなどを確認し、依頼先を決めて打ち合わせを進めよう。

STEP.3 契約書を交わす
間取りプラン、見積書の内容に納得できたら、いよいよ契約へ。契約にあたっては、工事請負契約書の他、契約約款や設計図書など様々な書類がある。後々トラブルが発生するのを防ぐためにも、しっかり目を通し、納得した上で契約することが大切だ。

TOPIC プラン作成の前に設計契約が必要な場合も
検討段階での提案プランは無料で作成するという会社もあるが、プラン作成には当然、時間と経費がかかる。そのためプラン作成は設計契約を交わしてから、という会社もある。どのタイミングから費用がかかるのかを事前に確認しておこう。
 

間取りプランはどう見ればいいの?

会社によって設計提案力は違う。自分たちの要望がどんなふうにプランに反映されているかをチェックしていこう。一般的な「平面図」の他にも、建築図面には「立面図」「断面図」などがある。それぞれにポイントを押さえながらチェックしていこう。

POINT.1 平面図(へいめんず)

POINT.1 平面図(へいめんず)の画像

間取りプランと言えば左の平面図をイメージする方が多いだろう。各階にある部屋の用途や面積、ドアや窓の位置が書かれている。提案プランでは右の図面のように、建物だけでなく敷地全体を空から見下ろしたような図面を作成する場合も多い。敷地内で家がどのように建つのかや、道路や駐車スペースの広さ、植栽のイメージも書き込まれているので、実際の家の姿をイメージしやすいし、日当たりや風通し、外からの目線なども確認しやすい。

CHECK POINT
スムーズな生活動線になっているか?
実際に生活することをイメージして、図面上に家族の一日の動きを書き込んでみよう。特にキッチンや洗面、浴室、トイレ、洗濯機、物干し場など水廻りの位置関係は家事効率に関わるので要チェック。

部屋の広さは十分か?家具や家電は置きたい場所に置けるか?
必要な広さは家族により異なるが、限られた面積の中で部屋ごとのバランスを考えていこう。また、窓やドアの位置によっては、置きたい場所に家具や家電が置けないこともある。図面に家具などの位置を書き込んでイメージしてみよう。家具を置いた上で広さが十分かどうかもチェックしよう。

日当たりや風通し、プライバシーはどうか?
十分な採光・通風が確保できているかや、道路や隣家との面し方、外や隣家からの視線が気にならないかや防犯面なども確認しよう。

収納は十分か?
必要な場所に十分な収納を確保できているか確認しよう。収納したいものにあわせた作りになっているかもチェック。

POINT.2立面図(りつめんず)

POINT.2立面図(りつめんず)の画像

建物の外観の形状を表した図面。外観のデザイン、建物の高さ、屋根や軒の形状、窓やドア、ベランダの位置や大きさなどが確認できる。希望する外観になっているかはもちろん、周辺環境になじむものになっているかもチェックしたい。

POINT.3断面図(だんめんず)

POINT.3断面図(だんめんず)の画像

建物を縦に切断した断面を表した図面。1、2階の部屋の位置関係や天井の高さなどがわかるので、音や振動が気にならないかもチェック。吹き抜けやスキップフロアは平面図ではわかりにくいので、断面図でイメージをつかもう。

POINT.4外観パースや模型でイメージを具体的に

POINT.4外観パースや模型でイメージを具体的にの画像

住宅会社によっては、完成予想図をよりイメージしやすくするために、スケッチを描いたり、CGの外観パースを見せてくれる会社もある。また、模型を作って提案する会社もある。外観のイメージだけでなく、内観も立体で確認できるので、より具体的にイメージすることができる。

POINT.5要望をいかに伝えるかが間取りプラン成功の鍵

最初の提案プランを元に修正を加えながら最終的なプランを完成させていく。数社で検討する場合は、提案プランと見積書を比較し、依頼先を決めていこう。自分たちにとってベストな間取りプランを作ってもらうためには、事前に要望をしっかりまとめ、もれなく建築士に伝えることが何よりも大切。部屋数やデザイン、設備といった要望はもちろん、家での過ごし方や将来のライフプランも伝えよう。雑誌やホームページなどから自分たちのイメージに近い実例写真をピックアップしてノートにスクラップしていけば、ビジュアル的にも要望を伝えることができる。

TOPIC 図面に使われる単位 坪、帖(畳)って?

面積の単位には一般的に㎡(平方メートル)が使われるが、不動産や建築の業界では今も「坪」や「帖(畳)」などの単位も伝統的に使われている。土地や家の面積を表す際には㎡と坪が合わせて使われることが多く、間取り図で部屋の面積を表す場合には帖(畳)が使われるのが一般的だ。

1坪=約3.3㎡=約2帖(畳)

㎡を坪に換算する時・・・○㎡×0.3025
坪を㎡に換算する時・・・○坪×3.3058

見積書ってどう見ればいいの?

見積書ってどう見ればいいの?の画像

間取りプランとともに出される「見積書」だが、会社によって書式も工事や費用の名称なども異なるため、比較検討するのは大変な作業。とはいえ、最終的に依頼先を決め、契約するかどうかを決める材料となるので、総額だけでなく内容もしっかりチェックしていこう。

POINT.1 不明点は必ず確認を
提案プランと一緒に出されるのは概算の見積。希望する間取りや設備、仕様にした場合、大まかにかかる費用を示したものだ。この概算見積と間取りプランを元に依頼先を決定した後は、打ち合わせを進め、間取り図や設備を確定させ、それに基づいて詳細な見積書が作成される。もし見積書の中に誤りや抜けている項目があれば修正してもらおう。わからないことは必ず担当者に確認しておこう。

POINT.2 予算オーバーになったらどうする?
マイホームで実現したいことの優先順位をつけて、何をあきらめて、どんなことにこだわるかを明確にしよう。優先順位の高い要望には費用をかけてこだわり、予算をかけるところとかけないところのメリハリをつけることが満足度の高い家づくりにつながる。なお、できるだけ安く建てたいと、重要な構造材や性能面の予算を削ってしまうのは危険。住まいの安心・安全や住み心地は確保した上で、優先順位の高い要望を残すやり方でコスト調整しよう。無理な値引き交渉は素材のグレードを下げたり、職人の工期を短縮するなど、家の品質を落としてしまいかねないので注意しよう。

CHECK POINT
付帯工事費や諸費用も含まれているか?
建築費用は大まかに分けて、本体工事費、屋外給排水や電気工事、地盤補強などの付帯工事費、設計費や登記費用、税金、住宅ローン手数料などの諸費用、消費税がある。それら完成までに必要な費用がすべて含まれているかをチェックし、その上で自分たちの予算内に収まっているかを確認しよう。

金額だけでなく内訳もチェック
多くの場合、建築工事の合計金額と各工事の金額を記載した見積書に、各工事の詳細や材料、寸法、数量や単価などが記載された内訳書(見積明細書)がつけられる。自分たちが打ち合わせで選んだ設備や部材・建材が記載されているか、数量や単価が正しいかをチェックしよう。詳細や数量のない「○○工事一式」などとだけ書かれた見積書しかもらえない場合は要注意。その「一式」に何が含まれているのかを書面で確認しよう。なお、工事費は適正価格であることが重要。安ければ良いというものではない。工事金額と内容をしっかり見極め、疑問点があれば担当者に確認しておこう。

見積書の有効期間も確認
見積書には発行日と有効期限が記されているので必ず確認しておこう。

契約書ってどう見ればいいの?

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最終の間取り図、見積書の内容に納得したら、いよいよ次は契約。契約を交わした後では変更が難しかったり、可能でも追加費用や追加の工期がかかることが多いので、十分確認し、納得した上で契約書に判を押そう。

契約の種類
契約書には土地購入時に交わす「土地売買契約」と建築士事務所と契約する際の「建築設計・監理業務委託契約」、住宅会社と建物工事に関して交わす「工事請負契約」がある。

契約書類は事前にもらおう
契約書類は数も多く複雑。必要な書類がそろっているかどうか確認した上で、事前に書類のコピーをもらって自宅で隅々まで読んでおこう。そして、疑問点を書き出しておいて契約前に担当者に確認し、解決してから契約に進むようにしよう。

 

契約時に必要な主な書類
工程表

契約書の工期と相違がないか、時期と内容に問題がないか確認しよう。

設計図書
平面図、立面図、断面図、配置図、仕様書(仕上表)、設備図など、設計に関わる書類。必要な図面が揃っているか確認しよう。
※配置図(敷地内での建物の位置関係などを記した図面)
※仕様書(構造から設備・内装まで具体的な工事内容・方法を記したもの)
※設備図(照明やスイッチ、コンセントなどの位置を記した図面)

工事見積書
工事内容の詳細を記載した見積書。最終的な見積書と同じかどうかや、変更や追加をした場合はその事項が盛り込まれているかを確認しよう。

工事請負契約約款
工事請負契約書

「工事請負契約書」には工事内容や工期(着工・完成・引渡の日付)、工事代金とその支払方法や時期などについて書かれている。契約書は2通作成し、施主と住宅会社で署名・捺印して1通ずつ保管する。「工事請負契約約款」は工事中の変更や中止があった場合の対処方法や、瑕疵に対する保証内容など、契約上の重要事項を文書にしたもの。納得できない箇所があれば、必ず説明を受けておこう。

CHECK POINT
竣工(完成)や引渡などの期日が明記されているか?
着工、竣工、引渡の日付は遅れや延期がトラブルの原因ともなる。きちんと打ち合わせ通りに期日が明記されているかを確認しよう。

支払い時期、金額は正しく記載されているか?
契約書には工事代金の支払い時期と金額も記載される。
打ち合わせ通りになっているか確認しよう。

ローン特約条項が明記されているか?
住宅ローンの申込は一般的に契約時に行われるが、万一ローンが借りられなかった場合には契約を白紙に戻すことができる「ローン特約条項」が明記されているかを確認しよう

 

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